第3回エンスーモーターショー
今回は、アストンマーチン V12ヴァンキッシュを紹介します。
最近、身近なところ(汗)でヴァンキッシュが走っている姿をよく見かけます。この前も、華麗なV12サウンドを轟かせながらヴァンキッシュが走り抜ける姿を、同僚数名と眺めていたのですが、「かっこいい!」と思ってるのは私ともう一人くらいだけ・・・。みんなは「フェラーリのが全然いい」、「NSXの足元にも及ばない」などという感想をもらしていました。
「うーむ、わかっちゃいないな」
確かに学生の頃の私なら、フェラーリの足元にも及ばないと感じていたことでしょう。個人的にはフェラーリについてはF50とF40以外には全く興味がないのですが、確かにF50は今でも世界一美しい車だと思っています。ですが、F50やエクシージのようないかにもピュアスポーツ&いかにもレーシングカーな美しさとは異なる、「優雅な大人のGT」としての美しさという意味で、ヴァンキッシュは世界一だと思うわけです。最近そういうラグジュアリーGTの良さがわかってきたことは、「現行スカイラインクーペがいいねえ」と思ったりする時点で自覚はしていたのですがね・・・。
この間、たまたまロックされず放置されていたので、ちょっと遠慮がちに運転席に座ってみたのですが、本当に自分がお金持ちな英国紳士になった気分でした。それでいてエンジンも官能的とくれば、エンスーの食指が伸びないわけがない。
(↑写真ではこの車の美しさが少しスポイルされる気がします。実物の曲線とその車高の低さは、まさにブリティッシュビューティーなのですが・・・)
さてこのヴァンキッシュという車は、2001年の東京モーターショーで日本初上陸し、名門アストンマーチン社のフラッグシップモデルとして販売がスタートされました。あまり馴染みのない名前かもしれませんが、007のボンドカーとして起用されたこともあると言えばわかるかと思います。ちなみにヴァンキッシュ(Vanquish)とは、「征服者」という意味です。
スペックは、名前の通りV12エンジン(6L)をフロントミッドに搭載し、最新のヴァンキッシュSでは520馬力@7000rpm、577Nm@5800rpmを叩き出します。このエンジン、実際に音を聞いてみるとわかりますが、最高です。フェラーリのような超高周波サウンドではないですが、V12のみが持つ淀みの一切ない調和音。胸がすくような音を奏でます。
その他、オールアルミ製のボディやパドルシフトマニュアルミッション(クラッチレス)、アクセルバイワイヤーであるのみでなく、ブレーキまで電子制御される贅沢なTeves製MK20アンチロックブレーキングシステムなどなど・・・、その流麗な見た目とは異なり、走りへのこだわりを感じるイクイップメントが随所にちりばめられています。残念ながら、そんな贅沢な電子デバイスを奢った結果、車重は1870Kgといっきに膨らんでしまい、ピュアスポーツとは到底呼べない代物となってしまいました。しかしながら、高級さの背反である重い車重を、ありあまるエンジンパワーでねじふせ、その流麗なボディを颯爽と加速させるというのは、高級GTの美学だと個人的には思います。(ロータスのエスプリが、ピュアスポーツなのかGTなのかよくわからず、中途半端だと感じるのもそのせいなのですが)
次に、アストンマーチン社の歴史をば。アストンマーチン(Aston Martin)は1913年に創始者ライオネル・マーティンとロバート・バムフォードの二人の裕福なレース好きが、ロンドンで始めた自動車工場が始まりです。その名前の由来は、ライオネル・マーチンの名と、彼がヒルクライム競技で活躍した土地アストン・クリントンを組み合わせて社名としました。
彼らと同様に裕福な貴族向けにライトウェイトスポーツカーを生産しつつ、レースの世界でも大活躍をします。その後、1947年に産業用歯車や農業用トラクタメーカを経営するデイヴィッド・ブラウンに経営が移ると同時に、エンジンメーカであるラゴンダ社と合併します。彼のイニシャルを冠したDBシリーズは世に受け入れられ、現在でもその名前が復活し、残っています。そして一時は倒産の危機に陥るも、現在はフォード社の傘下としてオリジナリティあふれるスポーツカーを製造し続けています。
ロータスも全く同様ですが、英国スポーツカーメーカはこのパターンを辿ることが多いですねー。当時の裕福なエンスー英国紳士によって育まれてきた文化といえます。
そう考えると、ロータスと同様、英国スポーツカーの血脈が流れるヴァンキッシュに私が心奪われるのは当然とも思ったりします。とはいえ、この車は走りもさることながらそのデザインとエンジンサウンドだけで十分魅力的だったりします。親友HさんはDB9の方が好みだと言っています。確かに流麗なスタイリングという意味では、ヴァンキッシュのオーバーフェンダー等はすこしイカつすぎる感がありますね。しかしながら、当時の英国紳士達のレースにかける魂を思うと、どうしてもヴァンキッシュくらい尖った部分が恋しくなるのです・・・。
ちなみにヴァンキッシュの新車価格は約2,500万円也。家を買うのを諦めれば100%不可能というわけでもないかも・・・。老後のカーライフを伴に過ごし、墓場まで連れて行くのは是非このヴァンキッシュでありたいと切に願うのです。
実際にヴァンキッシュを試乗された方のコメントはhttp://blog.tsushin.tv/100rules/item/9918
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コメント
こんばんは。ヴァンキッシュで検索して
こちらに来ました。
アストン、いいですね~
僕もフェラーリよりも断然アストンですね。
世の中やマスコミの好みは
フェラーリですけれど。。。
投稿: アストン | 2006年2月23日 (木) 20時22分
アストンさん、こんにちは!
私のマニアックな趣味に賛同いただき光栄です(^^)。
いいですねー、ヴァンキッシュ。
アストンマーチンは、どうも一般ウケしないという空気を少し感じますねー。別に流行とか人からどう見られるかとかという観点で車を選んでいるわけではないので全然いいのですが(逆にマニアックな車の方が、好きだったり・・)、やはりこれだけ高額な車となると、どうしてもわかりやすいかっこ良さと性能を備えたフェラーリとかに目がいってしまうのでしょうか。そんな高額なお金を持ったことがないので想像もつかないですが・・・。
投稿: ハチマル | 2006年2月23日 (木) 22時35分
ハチマルさん、お返事ありがとうございます。
いやあ、こちらのブログで「ヴァンキッシュ」に対する
熱いものを感じたものですから、
思わずコメントせずにはいられませんでした。(笑)
僕もフェラーリよりもアストン、
ちなみにセダンでも(一般受けする)AMGよりも
ALPINA派ですね。
世の風潮は、わかりやすくて一般受けする
フェラーリやベンツでしょうが、
僕は実際に乗ってみて好きになった
アルピナやアストン派でいきたいですね。
投稿: アストン | 2006年2月24日 (金) 12時54分
アルピナ、実に渋くて良いセンスをお持ちですねー。実際に乗ったことはないのですが、その存在からしてマニアの心をくすぐられます(^^)。
投稿: ハチマル | 2006年2月25日 (土) 23時12分